Uber Eats 配達メモ

Uber Eats 配達を始めたメモ

フードデリバリーの適正報酬とは??

2021年末から2022年初頭にかけての出前館バブルも終わり、フードパンダが撤退、3月に入ると閑散期感がかなり出てきてフードデリバリー業界も落ち着いてきたようです。

 


Twitterのタイムラインを見ているとよく報酬についての書き込みがあります。大体が『報酬が少ない』というもので、『報酬が多すぎる』『適正』という書き込みは見当たりません。

 


もちろん働く側にしてみれば報酬は高ければ高いほどいいのですが、営利企業である以上、配達員に報酬を配り過ぎて損をしてまで営業継続する事はできないでしょう。

 


今はまだ投資段階で損を出してもいい…という論も(過去のAmazonなどを引き合いに)聞きますが、個人的にはもうとっくに投資の段階は終わったのではと思っています。

 


さて、自分が配達していて多いのはマックのセット1人分とかラーメン一杯とか。一人前が一番多いです。一人前ですから当然注文金額は大した金額になりません。

 


試しに計算してみましょう。近所の松屋牛めし大盛りを1つ頼むと810円、手数料81円、配達料300円でした。合計1191円です。

 


このうち松屋店内での牛めし大盛りは530円なので松屋側が定価分取るとすると差し引き661円残ります。これをUberと配達員で分ける事になります。

 


お店から家まで3キロくらいだとすると配達員に提示される料金は自分の場合450円くらいでしょうか?また、配達員にはクエストがありますので、1件あたり100円以上は確実に上乗せされます。ここでは配達員には合計550円入るとします。都心のシミあり地帯ならさらに上乗せされるでしょう。

 


差し引きUberに残る金額は111円。Uberはこの金額からサーバー、アプリ、サポートなどの運営費用や広告費用、クーポン費用、配達員の保険、配達員が決まらず廃棄になった料理代、配達員がダメにした料理代を捻出しなければいけません。算数の結論としてはこの事業、大して儲からないのではと思います。(もちろんこれは一例に過ぎません)

 


これは自分が配達している範囲の話ですので、都心部に行くと注文単価はまた違うのかもしれません。

 


しかし現状、寿司四人前の桶、それをダブルで…等の客単価の高い商品ばかりを進んで運んでいる配達員なら報酬アップを訴えるのもアリかもしれませんが、正直自分の運んでるしょぼい内容だと今の報酬でも御の字かと思います。

 


また、各社のサービスローンチの時の御祝儀報酬や、この前までの出前館のバブル報酬等を基準に考えても詮ない事ですのでああいうのは綺麗さっぱり忘れましょう。あれは期間限定の夢です。現実を見ましょう。

 


将来、フードデリバリー各社の報酬が増える可能性があるとすれば『客単価が今よりずっと高くなる』『固定客の注文数が今よりずっと増える』くらいしか思いつきませんが、うーん…。