ウーバーイーツ配達員向けモバイルバッテリーの選び方
一日中配達で稼働するとスマートフォンのバッテリーはまず足りません。特に昼間はディスプレイの輝度が明るくなるのでバッテリーがどんどん減ります。
そこで必須なのがモバイルバッテリーですが、本当に色んな製品が市場に溢れているのでどれを選べばいいのか?自分なりに解説してみます。なお、iPhoneしか使っていないのでiPhone基準で話を進めます。
バッテリーの容量は?
まずバッテリーの容量ですが、10000mAh以上は必要でしょう。自分が使っているのも10000mAhです。端末はiPhone XRですが昼前から23時くらいまで配達した場合、帰る頃にはモバイルバッテリーは空、iPhoneに20〜30パーセントほど残、という事が多いです。
一応足りてはいるのですが、稼働中にこまめにディスプレイを消したり、輝度を落としたりと気を使ってやっと足りてるという状況ですので、バッテリーの残量を気にせず使いたいという事であれば20000mAhがいいでしょう。
バッテリーの種類は?
今のモバイルバッテリーは普通のものと「PD(パワーデリバリー)」対応のものがあります。違いは充電速度の速さです。充電速度が2〜3倍は違うので、バッテリー消耗の激しい配達員の稼働にはPDが断然お勧めです。
PDに対応しているバッテリーなら商品名のどこかに「PD」の文字が入っているはずです。
また、必ずUSB-Cのポートが付いているはずです。(USB-Cのポートが付いているからと言って、PD対応という事ではない事に注意)
ただしPD対応のバッテリーを使うには充電ケーブルを買い直す必要があります。iPhoneの場合はLightning-USB-Cのケーブルを使わないと急速充電にはなりません。このケーブルはiPhone11 Pro以降には付属しているはずです。
またPD対応のモバイルバッテリーは普通のモバイルバッテリーよりも高価です。同じメーカーの同容量のものと比べて1000円〜2000円は高い印象です。
PDのモバイルバッテリーを導入するなら家の充電器もついでにPD対応に変えるのがお勧めです。PD対応のモバイルバッテリーからの高速充電に慣れると、iPhoneに付属していたノーマルの充電器では(急いでる訳でもなくても)遅くて我慢できなくなります。(iPhone11 Proに付属していた18w充電器はPD対応ですのでそのまま使えます。また現行のiPhoneには充電器は付属しなくなりLightning-USB-Cケーブルのみ付属します)
また、意外と気づかない盲点として、容量が大きいモバイルバッテリーほどバッテリー自体への充電に時間がかかります。特に20000mAhのモバイルバッテリーを使うならPDの充電器で充電しないと、翌日の稼働に充電が間に合わない、という間抜けな事になってしまいます。
なので家にPD充電器を購入するならスマートフォン分とモバイルバッテリー分の2つ購入するのがお勧めです。
Anker製品から選ぶ
Amazonを見てもとにかく似たような製品が多く選びづらいので、業界トップのAnker製品から選んでみます。(他社でもいい製品は多数あります)
10000mAhの一部
20000mAhの一部
と言ってもご覧のようにAnkerの10000mAh、20000mAhだけを見てもパッと見、区別のつかない似たりよったりの製品が多数ラインナップされています。
しかし、先程挙げたPD対応だとある程度絞られてきます。
その中でお勧めなのは以下の製品です。
Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W
普通のPD対応のバッテリー。
Anker PowerCore 10000 PD Redux
Slimよりも縦横が短くなって厚みが増えたモデル。
Anker PowerCore Essential 20000 PD 20W
普通のPD対応のバッテリー。
Anker PowerCore Fusion 10000
18WのPD充電器と10000mAhのPD対応バッテリーが一体化したもの。やや嵩張るけどこれ一個で充電関係は全て賄えるので装備を減らしたい人向け。ACコンセントがついてるのでモバイルバッテリーを充電する充電器も不要です。
20000mAhのPD対応製品はこれの他にもAnkerで多数ラインナップされていますが、ノートパソコンの充電まで考えられた性能のものが多く、スマートフォンにはオーバースペックなので上で紹介した製品で十分でしょう。
充電器はスマートフォンだけならこちらがお勧めです。
Anker PowerPort III Nano 20W
充電ケーブルは
Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル
上2つのセットがおトクです。
こんな金かけたくない、安いのでいいという事であれば充電スピードは遅いけど、ダイソーの10000mAhを2、3本買って持ち歩くのが安くて既存のケーブルも使えて安心です。3本買っても3300円です。
朝の充電し忘れ、バッテリー切れなどで稼働できなくなる状況を考えればPD製品に投資しても十分お釣りが来ると思いますので、バッテリーを買い足す、長時間稼働を始める方にはAnkerに限らずPD対応をお勧めします。